キャッシュレスリスク総研

キャッシュレスで「つい使いすぎ」を防ぐための基本的な考え方と具体的な対策

Tags: キャッシュレス, 使いすぎ, 節約, リスク対策, 家計管理

キャッシュレス決済は、小銭のやり取りが不要で、ポイントが貯まるなど、大変便利なものとして多くの方に利用されています。しかし、「気づけば予定より多く使っていた」「お金が減っている感覚がわからず不安」といったお気持ちを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

キャッシュレス決済における「使いすぎ」は、多くの方が経験する可能性のある心配事の一つです。このコラムでは、キャッシュレス決済を安心して利用できるよう、使いすぎを防ぐための基本的な考え方と、今日から実践できる具体的な対策について、わかりやすくご説明いたします。

キャッシュレス決済で「つい使いすぎ」てしまう背景

なぜキャッシュレス決済では、ついお金を使いすぎてしまいがちなのでしょうか。その背景には、いくつかの理由が考えられます。

「使いすぎ」を防ぐための基本的な考え方

キャッシュレス決済で使いすぎを防ぐためには、いくつかの心構えが大切です。

実践できる具体的な対策

ここからは、実際に「使いすぎ」を防ぐために試せる、具体的な対策をご紹介いたします。難しい操作は必要なく、比較的シンプルなものを選んでおりますので、ぜひご自身に合った方法を見つけてみてください。

1. プリペイド方式の活用

プリペイド方式とは、事前にお金をチャージ(入金)して、そのチャージした金額の範囲内で利用する仕組みのことです。交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)や、特定の電子マネー(nanacoやWAONなど)がこれにあたります。

2. デビットカードの利用

デビットカードは、お支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされるカードです。クレジットカードと異なり、口座にある残高以上は利用できないため、使いすぎを防ぐことができます。

3. 利用通知機能の設定

多くのキャッシュレス決済サービスには、決済が行われるたびにスマートフォンに通知が届く機能があります。この機能をオンに設定しておくと、お買い物のたびに「お金を使っている」ことを意識しやすくなります。

4. 定期的な利用履歴の確認

前述の通り、定期的に利用履歴を確認する習慣は非常に大切です。

何にいくら使ったかを振り返ることで、次の月の使い方を考えるきっかけにもなります。

5. 利用上限額の設定

一部のクレジットカードや電子マネーでは、ご自身で月間の利用上限額を設定できるサービスがあります。この設定をしておけば、設定した金額を超えて利用することはできません。

6. ポイントやキャンペーンとの付き合い方

ポイントやキャンペーンは魅力的ですが、それだけに目を奪われて不要なものまで買ってしまうと、結果的に損をしてしまうことにもなりかねません。

もし「使いすぎてしまった」と感じたら

万が一、「今月は使いすぎてしまったかもしれない」と感じた場合でも、焦る必要はありません。

  1. まずは利用履歴の確認: 落ち着いて、すべてのキャッシュレス決済の利用履歴を詳細に確認しましょう。何にいくら使ったのかを具体的に把握することが大切です。
  2. 今後の利用計画の見直し: 今回の反省を活かし、次からの予算設定や利用方法について見直す機会にしてください。無理のない範囲で、少しずつ改善していくことが大切です。

困った時の相談先

キャッシュレス決済に関するご不明な点や、不安なことがあった場合は、一人で抱え込まず、信頼できる相談窓口を利用しましょう。

結び

キャッシュレス決済は、私たちの生活を豊かにする便利なツールです。しかし、その利便性ゆえに「使いすぎ」のリスクも存在します。このコラムでご紹介した「基本的な考え方」と「具体的な対策」を参考に、ご自身に合った方法でキャッシュレス決済と賢く付き合い、安心してその恩恵を享受していただきたいと思います。